つまづきの原因

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つまづきの原因
演奏していると、どうしてもつまづいてしまう瞬間ってありますよね。
「いつも同じ箇所でつっかえてしまう」
「なんだかぎこちない演奏になってしまう」
でも、どうして上手くいかないのか、原因が分からない…
そんな声、よく耳にします。
生徒さんや保護者さまの声をさらに探ってみると「上手く弾けないのは、演奏技術が未熟だから」と捉えていらっしゃる方がほとんどです。
「スムーズに弾くためのコツを教えて欲しい」とアドバイスを求められることもしばしば。
もちろん技術の未熟さが原因の場合もあるのですが、実のところ本当の原因は別の場所にあります。
その原因とは、
ソルフェージュの訓練不足。
「つまづき」の原因は一つではなく、複数の原因が絡まっていることもあります。
ただ、それらを紐解いていくと、そのうちの一つが「ソルフェージュの訓練不足」だった、というケースは非常に多いです。これまでの指導経験からから申し上げますと、8割近い生徒さんが該当します。
つまり、楽器を習い始めたばかりの生徒さんに限った話ではないのです。経験豊富で、高度な演奏技術を必要とする難曲を演奏していらっしゃる生徒さんであっても、ソルフェージュをおろそかにしているケースは珍しくありません。
当教室には、ヴァイオリンを一から習い始めたいビギナーさんだけでなく、経験者の方がセカンドオピニオンを求めてレッスンにお越しになることがあります。
「曲が上手く弾けないので、一度基礎に立ち返りたいです」とおっしゃって、音階や練習曲をレッスンに持ってきて下さったり、練習のコツやフィジカルにまつわるご質問をされる経験者の生徒さんたち。
こういった、ご自身の技術不足を信じて疑わない様子の生徒さんに、基本的なソルフェージュの実践をご提案すると「こんなことをやって、上手に弾けるようになるの?」と疑われてしまうこともあります。
そうなんです、私がレッスンに取り入れているソルフェージュは一見簡単そうに見える実践なんですが。
実は、この簡単そうに見える実践の中に、つまづきを解消するカギがあります。
「騙されたと思って、やってみましょう」とお話してソルフェージュを実践して頂いたのち、生徒さんに楽器を弾いて頂くと、アラ不思議!
つまづきのループから脱出する出口が、ハッキリと見えてきます。
生徒さんによっては、これまでつっかえながら弾いていたのが、まるで嘘のようにスムーズに弾けた、なんて効果も!
演奏技術を追求すること自体は「悪」ではありません。
ただそのことに熱中するあまり、ソルフェージュをおろそかにしてしまうと、
結果として大変な回り道をすることになったり、厄介な弾き方の「癖」が付いてしまった、なんてことにもなりかねません
一度身に付いてしまった癖を取り除くのはとっても大変なので、なるべく避けたいところ。
一般的にソルフェージュは、音楽高校や音楽大学の受験科目の一つとして認知されていることから
「趣味で楽器を演奏する人にとって、さほど必要ない訓練だ」と捉えていらっしゃる生徒さんや、
「うちの子は、あくまで楽しく楽器を演奏したいだけだから、譜面はちゃんと読めなくてもいい」と思っていらっしゃる保護者さまを、年齢問わずこれまで多くお見掛けしてきました。
ですが、
「無理せず楽しく弾きたい」
「単調な反復練習はなるべくやりたくない」
こんな風に感じている生徒さんや、
「練習時間の確保が難しい」大人の生徒さん、
もしくは
「子供の練習に付き添う時間が取れない」保護者さま。
こういった方々にとって、ソルフェージュを身に付けるメリットは大きいのです
「ソルフェージュという言葉は聞いたことがあるけれど、具体的にどんなことをするの?」
と思われたあなたに向けて、次回の記事では
・そもそもソルフェージュって何?
というテーマを深掘りしていきます。お楽しみに!
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